2025.10.31

ニュースリリース

全国の中高生28名が「世界を変える3日間!国際協力キャンプ」に挑戦

JICA九州後援のもと国際協力キャンプを初開催
―“誰かの課題”が“自分の問い”に変わる。英語での対話と共創で、行動の第一歩へ―

<開催概要>

  • 日程:2025年10月11日(土)~13日(月・祝)
  • 会場:JICA九州(福岡県北九州市)
  • 参加者:全国の中高生 28名
  • 主催:タイガーモブ株式会社/後援:JICA九州

<プログラムのねらい>

JICAが受け入れているアジア・アフリカ・中南米などの長期研修員と日本の中高生が混成チームを編成し、国際協力のリアルに触れる3日間の「国際協力キャンプ」を実施しました。

今回は、ケニア・ボツワナ・ナイジェリア・ボリビア・ミャンマー・ネパール・キルギスから来日中の研修員の皆さんとグループを組み、共に時間を過ごしました。

現地の社会課題について、その国の未来を担う研修員の方から直接学び、英語での対話や共創を通じて、「その国のより良い未来のために自分たちにできることは何か?」を真剣に語り合う時間を重ねました。

また、課題だけでなく各国の文化や魅力にも触れる「カルチャーナイト」も開催。伝統舞踊や遊びを体験し、スポーツフェスティバルでは一緒に汗を流しました。研修員によるライフストーリーの共有のセッションでは、人生観や価値観に触れる対話も生まれ、楽しみながら深くつながる、多国籍な“共創の時間”となりました。

後半には、JICA職員の方から、具体的な活動事例を交えながら、国際協力の複雑性ややりがい、そしてキャリアに関するお話をしていただきました。講話の後にはQ&Aセッションも行われ、参加者からの質問が絶えず続くほど、学びの深い充実した時間となりました。

最後のセッションでは、参加者たちは研修員との学びをもとに、各国の解決したい問題・解決策を深掘り、より良い未来を描くプレゼンテーションに挑戦。JICA職員からのフィードバックを受けながら、国際協力の複雑さや多様なアプローチの可能性を体感しました。

カルチャーナイト後の一枚。
研修員とチームを組み、それぞれの研修員の出身国の
魅力を伝えるパフォーマンスを、各チームが披露しました!

 

<アンケート結果>

アンケートでは、参加者の多くが「相手の背景を知り、理解する力がついた」と回答。
国籍や文化の違いを超えて話し合う中で、「共通する思い」や「価値観の多様性」を肌で感じる機会となりました。

  • 期間・難易度の適切性:
    「ちょうど良い(4〜5)」が多数。「もっと長く参加したい」「3泊4日も検討してほしい」という要望も。

  • 自己表現・挑戦:
    ほぼ全員が自己表現できた(5)と回答。
    「英語に自信がなかったが、話す勇気が出た」「伝わった喜びを知った」

  • 学びと視野拡大:
    新しい知識・視点の獲得(5)が多数。「国際協力は一言で語れない複雑さがある」「ニュースだけでは分からない“現地の解像度”が上がった」

  • 行動変容: 「将来、国際協力・開発に関わりたい」「自国のことをもっと語れるよう学び直す」「学校でボランティアを主導したい」など、次の一歩が多数。

ナイジェリアの研修員との一枚。ナイジェリアチームは、子どもたちの教育不足や電力の供給不足といった課題に対して、
どのような取り組みができるかを一緒に考えました!

 

<参加者の声(抜粋)>

  • 当事者から学ぶ“重み”
    「『自分の国で何を変えたいか』と聞いた時、研修員の皆さんが真剣に、時に涙ぐみながら語ってくれた。本気の言葉に胸を打たれた」

  • 英語への挑戦と手応え
    「最初は英語も自信がなかったけれど、勇気を出して話したら相手が笑顔で答えてくれて、世界が広がった気がした」

  • 国際協力の複雑さを理解
    「“助け合い”の一言では語れない。教育、政治、治安… たくさんの要素が絡む。現実に即した順序や同時並行の発想を学んだ」「ニュースで見るだけだった“国際協力”を、現場で活動する人から直接聞けたのが刺激的だった」

  • 自国理解の必要性
    「研修員は自国の歴史や課題を深く語れた。自分も日本のことをもっと語れるようになりたい」

  • 価値観の転換
    「“発展途上=かわいそう”ではない。現地の人々の明るさと誇りに触れ、幸せのかたちは一つではないと実感」

  • 将来への一歩
    「平和が土台にあってこそ教育が機能する。私は“平和づくりに寄与する人”になりたい」 「学校でフェアトレード販売や取材の発信をやってみる」「自分の意見を伝えることの大切さに気づいた。将来は国際的な仕事がしたい」

  • プログラム運営への感想
    「タイガーモブの雰囲気が温かく、挑戦を後押ししてくれた」「事前研修・毎日のジャーナリングが内省に役立った」

 


JICA職員片田さんの講話の様子。時間を延長して質問するほど盛り上がりました!

 

<参加者が描いた「私のアクション」例(一部)>

  • 学校でのボランティア主導・SNS発信に挑戦
  • フェアトレード販売の試行
  • 国際協力・開発分野を見据えた進路選択の再設計
  • 英語で話す場数を増やす/地域の留学生へのインタビュー企画


    最後に全員で「これから自分はどんな未来を描きたいか」を語り合う様子。

 

後の展望>

タイガーモブでは、今後もJICA九州をはじめとした国際機関・自治体・教育機関と連携し、国内にいながら「世界とつながるリアルな学び」を提供していきます。
次回開催は2026年度を予定しています。全国の中高生にとって、 「世界を自分ごとに変える第一歩」となる探究の場を広げてまいります。

 

<お問い合わせ>

タイガーモブ株式会社
HP:https://tigermovschool.com/
Email: info@tigemov.com (プログラム関連) / pr@tigermov.com(PR関連)

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