教員向け海外研修をフィンランド・バリ島で実施!概要と体験者の声まで

「教員向けの海外研修に行きたいけど、行きたいプログラムが見つからない」

そんな学校の先生に、本記事では、弊社が運営する教員向けの海外研修プログラムを紹介します。

教員向け海外研修のその重要性、現場での活かし方までしっかり理解したうえで、研修を探してみてください。

目次

なぜ今、教員の海外研修が重要なのか

教育現場はいま、大きな転換期を迎えています。

探究的な学び、STEAM教育、SDGsなど、新しい教育へのニーズが高まる中で、教員自身の学びも重要性を増しています。

弊社で実施する教員向けの海外研修をご紹介するまえに、教員の海外研修が果たす役割について見ていきましょう。

教育のグローバル化への対応

新学習指導要領では、グローバル化する社会に対応した教育の実現が求められています。しかし、日本の教育現場にいるだけでは、グローバルな視点を身につけることは容易ではありません。

弊社が海外研修でフィンランドの学校を訪れた際、現地の教員が「私たちは生徒と一緒に学んでいる」と話していたのが印象的でした。このように、教育に対する考え方自体が日本とは大きく異なることに気づかされます。

探究的な学びをデザインするヒントを得る

探究的な学びを実践するには、教員自身が「探究者」としての経験を持つことが重要です。座学だけでは得られない、実践的な知見が必要になってきます。

例えば、フィンランドの学校では、教科の枠を超えた学びが日常的に行われています。数学の授業で環境問題を扱ったり、美術の授業でプログラミングを取り入れたりと、柔軟な教育実践が行われているのです。

異文化理解力の向上と新しい視点の獲得

教員向けの海外研修の最大の価値は、自身の教育観を相対化できる点です。「当たり前」だと思っていた教育方法や考え方が、実は一つの選択肢に過ぎないことに気づかされます。

教員向け海外研修で得られる3つの価値

海外研修は、単なる視察や観光ではありません。教員向け研修で実際に得られる具体的な価値について解説していきます。

実践的な探究学習の設計力

探究学習を効果的に実施するには、教員自身が探究的な学びを体験していることが重要です。海外研修では、実際のプロジェクトを通じて、以下のようなスキルを身につけることができます:

  • 問いの立て方と深め方
  • 生徒の主体性を引き出す声かけ
  • 評価の考え方と手法
  • 振り返りの設計と実施

世界標準の教育手法との出会い

世界の教育現場では、既に多くの革新的な教育手法が実践されています。例えば:

  • フィンランドの「現象ベース学習」
  • オーストラリアの「プロジェクト学習」
  • シンガポールの「21世紀型スキル教育」

これらの手法は、既に効果が実証されており、日本の教育現場にも応用可能です。

グローバルな教育ネットワークの構築

研修を通じて築かれる人的ネットワークは、かけがえのない財産となります。実際に、研修後も:

  • オンラインでの情報交換
  • 共同プロジェクトの実施
  • 生徒間の交流機会の創出

など、継続的な学びの機会が生まれています。

タイガーモブが提供する教員向け海外研修プログラム

タイガーモブでは、教員の皆様に向けて、フィンランドとバリ島での海外研修プログラムを提供しています。

座学だけでなく、現地での実践的な学びを通じて、新しい教育の可能性を探求する機会となっています。それぞれのプログラムの特徴と内容について、詳しくご紹介していきましょう。

フィンランド教育研修 – 世界最先端の教育現場を体験

フィンランド教育研修は、単なる学校視察ではなく、教育の本質に迫る5日間の探究の旅です。世界最高峰の教育水準を誇るフィンランドで、教育の未来を見据えながら、日本の教育をより良くするためのヒントを見つけていきます。

本研修の特徴は、多面的なアプローチにあります。

フィンランド研修プログラムの魅力

世界的な教育イベント「EDUCA」への参加、フィンランド国立教育研究所での研究者との対話、そして現場の学校訪問を通じて、フィンランド教育を立体的に理解することができます。

特に注目すべきは、以下の3つのポイントです。

現場での学び

フィンランドの教育現場を直接訪問し、授業見学や教員との対話を通じて、実践的な知見を得ることができます。教室のレイアウトや教材の使い方、教員と生徒の関係性など、細部にわたる観察が可能です。

専門家との対話

フィンランド国立教育研究所の研究者との対話セッションでは、教育政策の背景や今後の展望について、専門的な視点から理解を深めることができます。特に、日本人研究者の矢田匠氏との対話は、日本とフィンランドの教育を比較する上で貴重な機会となっています。

仲間との学び合い

参加者同士の対話や振り返りの時間を十分に確保しています。フィンランドの伝統的なサウナでの対話は、心身ともにリラックスした状態で深い気づきを得られる特別な機会となっています。

また、この海外研修には事前学習と事後実践が含まれています。

事前研修では、フィンランドの教育システムや文化について理解を深め、現地での学びをより効果的なものとします。事後研修では、研修で得た知見を自身の教育現場でどのように活かすか、具体的な行動計画を立てていきます。

このプログラムは、教育の本質を探究しながら、具体的な実践につなげていくことを重視しています。教育の未来を共に創造していく仲間との出会いも、かけがえのない財産となるでしょう。

バリ島探究学習視察- 社会問題や持続可能な社会づくりを体験

バリ島での教員向け海外研修は、直接先生方を現地現場にお連れして、バリ島の社会課題や、参加している生徒たちの様子を見てもらい、先生自身も挑戦してもらうのが早いという想いでこのツアーを実施します。

生徒たちがリアルな社会課題と向き合い、解決に取り組む姿を間近で見ることができます。このプログラムは、多くの先生方から「生徒の探究学習の様子を実際に見てみたい」という要望を受けて実現しました。

バリ島海外研修のお問い合わせ先: info@tigermov.com

プログラムの特徴

生徒たちは環境問題や持続可能性といったテーマに取り組み、現地でフィールドワークを行い、解決策を模索します。教員の皆様は、この過程を観察するだけでなく一緒に取り組むことで、探究学習の具体的な指導方法についてのヒントを得ることができます。

充実の訪問先

グリーンスクール見学

世界的に注目されているグリーンスクールでは、サステナビリティ教育の最前線を体験できます。校舎自体が環境教育の教材となっており、生徒たちが実践的に持続可能性について学ぶ様子を見学できます。

NGO訪問

現地で活動するNGOを訪問し、バリ島が直面する環境問題や社会課題について理解を深めます。これらの訪問先は、生徒たちの探究活動のフィールドにもなっています。

植林活動視察

環境保全の実践例として、実際の植林活動の現場を視察します。理論と実践がどのように結びついているのか、具体的に見ることができます。

特に重要なのは、生徒たちの活動を単に見学するだけでなく、教員自身も実際に現地でミニ探究活動を体験できる点です。この経験は、帰国後の探究学習の指導に直接活かすことができます。

現地での学びを日本の教育現場へ

バリ島での経験は、日本の教育現場でも十分に活用可能です。たとえば:

  • 地域の環境問題を教材とした探究学習の設計
  • 外部機関との連携方法
  • 生徒の主体的な活動を促す仕掛けづくり

これらは、SDGsや探究学習が重視される現代の教育において、極めて重要なスキルとなります。

海外研修の最後には、高校生たちのファイナルプレゼンテーションを視察する機会があり、探究学習の成果を具体的に確認することができます。この経験は、教員の皆様が自校で探究学習を設計・実施する際の貴重な参考となるでしょう。

また、単なる視察に終わらせないために、帰国後も参加教員同士でのネットワークを維持し、実践例の共有や相談ができる体制を整えています。このように、継続的な学びの機会を提供することで、探究学習の質の向上を支援しています。

教員向け海外研修を学校改革につなげるポイント

海外研修で得た知見を実際の教育現場で活かすためには、具体的な実践方法を考える必要があります。

ここでは、実際の学校での展開方法について見ていきましょう。

教員向け海外研修で得た学びを日本の教育現場に還元する方法

教員向け研修での学びを効果的に還元するには、段階的なアプローチが重要です。

まずはご自身の授業から小さく始めることをお勧めします。たとえば、フィンランドで学んだ「対話型の学び」を、週1回の授業に取り入れてみるところから始めるのです。

そこで手応えを感じたら、同じ教科の教員と共有し、実践の輪を広げていきます。弊社の経験では、生徒の反応が良かった実践は、他の教員も取り入れやすい傾向にありました。

特に、生徒が主体的に学ぶ姿が見られる授業は、教員の関心を引きやすいものです。

生徒の学びの質を高めるための具体的なアプローチ

生徒の学びの質を高めるには、まず生徒が「なぜ学ぶのか」を理解できる環境づくりが重要です。

弊社がバリ島で見た事例では、環境問題を題材に、生徒が自ら課題を設定し、解決策を考え、実践するというプロジェクトが行われていました。

このような実社会と結びついた学びは、生徒の主体性を引き出すのに効果的です。

ただし、いきなり大きなプロジェクトを始めるのではなく、まずは身近な地域の課題から始めることをお勧めします。地域の方々と協力しながら、少しずつ活動の範囲を広げていくのです。

また、生徒の取り組みを評価する際は、結果だけでなく、プロセスを重視することが大切です。どのように考え、どのような試行錯誤を重ねたのか。そこに着目することで、生徒は失敗を恐れず、積極的にチャレンジできるようになります。

このように、海外研修での学びを活かすには、一足飛びに改革を目指すのではなく、できることから着実に実践を重ねていくことが重要です。小さな成功体験の積み重ねが、最終的には大きな教育改革につながっていくのです。

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この記事を書いた人

全国の中学・高校に越境探究プログラム『VISIONs』を提供。
導入実績107校以上、参加生徒5,000人、全世界47カ国を舞台に探究学習プログラムを企画・運営。学校オリジナルの探究学習に興味がある方はお問合せください。

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